2021年 02月 26日
その顔 !
近所に野良猫がいます
いささか早い気がしますが、盛ってしまって毎日やかましいです
私はエサをあげたりしませんし、優しい眼差しでみつめたり、慈愛に満ちた言葉で話しかけたりもしません
だけど、家の周りには野良猫がいつもいるのです
その原因は、どうやら家の構造にあるようでして、私より年上の継ぎ接ぎ木造住宅には隙間がいっぱいあります
さらに何も使っていない半地下の空間まであります
そこに奴らは入り込んでいるようなのです
出入りしてると思われる場所に板を被せたり物を置いたりして阻止を試みてはいましたが、何せ相手は液体哺乳類の猫ですので、完全シャットダウンはできていませんでした
その半地下空間に人様の物を保管しなきゃいけない可能性が出てきて、慌てて状態確認と片付けをしようと入ったところ、猫の臭いが!
「こりゃアカンわ」となりましたので、本格的に侵入阻止対策をすることにしました
板とネットと薬品の三重対策で、どこから見ても這い入る隙間はありません
これでもしも這い入るようなら、その時は諦めようと思っていると、背後から視線を感じるのです

はい、コイツがそいつです
うらめしそうに見ています
自分の家だと思っていたのか、その表情たるや、ショックと憤懣と絶望がひしひしと

いやいや、そんな顔されると俺が悪いみたいじゃん
俺はただ自分の住居の衛生面を考慮してだな、出来うる限りの善処をしただけなんだよ

もう! その顔!
その日から、野良猫の侵入はなくなったのだろう
夜も夜中も明け方も激しく盛っていた声がパタッと聞こえなくなった
やっと手に入れた静寂だけど、どことなく罪悪感があるのは否めない
by matta_no_komeya
| 2021-02-26 00:19
| 自分ごと
|
Trackback
|
Comments(0)

