2020年 09月 27日
ねぇ 海連れてって

1990年の夏の夕方、当時女子高生だったYちゃんが不意に俺を訪ねてきた。
ちょっともじもじしながら、今夜 海に連れていって欲しい というお願いをされた。
誰か友達も一緒なのかと尋ねると自分一人だと言う。
夏の夜、女子高生と二人きりで海に行って何をすればいいというのか。
夜の海で泳ぐと夜光虫が綺麗だという話をしたせいなのかもしれなかったけど、それには水着になる必要がある。
23歳で彼女がいなかった俺にとって、これはこれでオイシイ事件だったのかもしれないけれど、その女子高生のことは幼少の頃から知っていて、手足も伸びて顔も可愛かったけど、その子の親兄弟の顔がちらついて下手に仲良くなったら後々面倒だなとか考えてしまっていた。
だからこのお願いに対して「今日は用事があるから無理だ、ごめんな」と返事するのにそんなに時間はかからなかった。
しょんぼりして帰っていく彼女を見送ることもなく、とっとと部屋に戻った俺は、ドラゴンボールZをわくわくしながら観た記憶がある。
ギニュー特戦隊にクリリンが苦戦する話だった。
女子高生<ドラゴンボール
それが当時の俺が出した答えだ。
後悔はしてない。
by matta_no_komeya
| 2020-09-27 21:38
| 自分ごと
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