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波にさらわれる

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これは死ぬかもしれん、という経験をこれまで何回かしたことあります。
幼稚園の頃は毎夜のように金縛りに遭って、その時決まってうつ伏せで枕に顔を押し付けられているので、息ができず本当に苦しかった。
そしてその度にもう死ぬかもと思いながら気を失って、何故か生きたまま朝を迎えていた。
小学生の頃に見知らぬサービスエリアで甲子園の応援バスに置いて行かれそうになったことがある。これは今にして思えば身内も乗っていたのに有り得ないことのはずなのに起きた。異常に気が付いてバスを走って追いかけてドアを叩いて乗せてもらったけど、その時バスに乗っていた身内の冷めた表情は忘れられない。
子供神輿の担ぎ手だった時、何故かどんどん電柱に近づいていって、このままじゃ担ぎ棒と電柱に頭を挟まれて死んでしまう、となって咄嗟に担ぎ棒を離して低くしゃがんだ。担ぎ棒と電柱はゴチっと鈍い音を立てて衝突し、間違いなく危険な事故だったはずなのに、周囲にいた子供も大人たちも何もなかったかのように神輿を進めていった。
高校の時、自転車で道路を走っていたら車が突っ込んできてガードレールに挟まれた。交差点を斜めに突っ切って直進してくる車が全く避けようとしなかったのを覚えている。自転車は大破し原型をとどめていなかったが、自分は何故かかすり傷一つなく、愛着のあった自転車を失っただけだった。
この他にも、何か目に見えない存在に殺意を向けられているような、脅されているような気になってしまう出来事が沢山あった。
幼少~少年期に頻発したが、結婚した後にも極めつけがあった。
早朝、加賀の海に釣りに出かけ、波にさらわれたのである。
冷静に考えれば釣りなんかできるような天候ではなかった。風も強く波がとにかく高かった。
なのにノコノコと堤防を歩いて行って、気が付いたら茶色い水の中でぐるぐる回されていた。
人間なんか自然の前では木の葉一枚と何ら変わらないということを思い知った。
色々なラッキーが重なって自力で這い上がって帰宅できたのだけど、堤防から落ちる向きを間違えてたら死亡確定の事故だった。
でも、結局は死んでいない。
恐ろしい体験と不思議な幸運とが同時にやってくるようで、寸でのところで死なずに済んでいた。

この夏、水の事故で若者が命を落としているニュースが目立つように思う。
彼らは待ったなしで命が途絶えてしまった。
私は、何故、死ななかったのだろう・・・
何か役目があるとするなら、それは何なのだろう。

日付が変わって8月24日になった。
地蔵盆じゃないか。
お地蔵様に訊けたらいいのにと思いつつ、例年のような行事ができない今日を過ごすのだろう。

 海も川も、釣りに行く時はフローティングベストが必需品だということを書きたかっただけなのに、また長くなってしまった。。
これが年を取るということか。
 
 



by matta_no_komeya | 2020-08-24 00:55 | 自分ごと | Trackback | Comments(0)

日々の出来事や思う事、感じた事を書き連ねてゆく自分史的徒然Weblogであります。


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