かえる

梅雨はまだですけど、なんとなくカエルを描いてみた。

私はカエルが好きなんですが、実物を触りたいとか飼いたいとかじゃなく、その存在ととぼけた顔と名前が好きなんです。

昔から日本家屋の玄関には蛙の置物がありましたが、それには家人が無事に帰るようにとの願いを込めてのものでした。

無事に、帰るべきところへ帰る。

とても得難く、基調で、暖かい情景だと思います。

もともといた場所にカエル。

もともとあったようにカエル。

それが難しいことだから、昔の人は強く願ったのでしょう。

そして、それは今も願わずにはいられない。