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山中節CD

今日の北國新聞朝刊に、山中温泉ゆけむり倶楽部の活動が紹介されています。
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二木さんが中心となって、何年も前から様々な「山中節」の音源を集めていました。
正調、音頭、座敷歌、歌謡、ジャズアレンジ、演歌風などなど実に多くのアレンジがされていて、誰もが知っているような有名な歌手や俳優が歌った物もあったりして、山中節がどれほど広く愛され浸透していたかを再認識することとなったのです。
SP盤、EP盤、LP盤、ソノシートまであったかな?
特にSP盤は再生機器である蓄音機が手元になく、遠くの施設に通ったりして、少しでも高音質でデジタル化できるように努力を積み重ねていました。
そんな彼を援助する人はなかなか現れず、レコードを買い集めるのも自費で続けるしかなかったのであります。

それでもやり続けた二木さんを支えたのは何なのでしょう?
やはりそれは郷土愛であり、地元にすごいお宝があることを広く知ってほしいという願いでしょう。

その努力が、漸く陽の目を見ようとしています。



山中節は全国でも有名な民謡で、それだけ浸透させた立役者が初代米八さんで、その歌詞や音色は多くの人を魅了しているのにもかかわらず、その発祥の地である山中温泉には、記念館もなければ公式展示もありませんでした(平成28年夏から山中座ロビーにて初代米八展開始)。
全国コンクールと認証審査会は毎年開催されているけれど、その歴代チャンピオンや奥伝継承者を讃える展示はずっとなかったのです。
昨年夏に、山中座横にその展示が漸くなされ、山中座がその舞台であることが内外に示されることとなりましたが、その原動力は医王寺住職の熱意と、日比野さんと二木さんを中心とした山中温泉ゆけむり倶楽部でした。
つまり民の想いで成し遂げられたのです。
何かが悪いとかじゃなくて、地元を愛する人がいて、その想いが形になっていくのが、リアルタイムで目に見える今と言うタイミングが素晴らしいと思うのです。

CD化された山中節は小中学校に配布される予定と新聞には書かれています。
こいこい祭りから時代行列がなくなり、地元の子供たちが、自分が生まれ育った街に、どんな歴史があってどんな文化があるのかを知る機会が減っているように思いますが、このCDが何かの役に立つのではないかと思います。

毎日湧いてくれる温泉が無かったら、この街はありません。
行基菩薩、長谷部信連、蓮如上人、松尾芭蕉
山中温泉が盛大に祀るべきはこの四聖人ですが、そこに彩りを添えるのが山中節なのではないでしょうか。


 
 
by matta_no_komeya | 2017-01-26 23:46 | 山中温泉ゆけむり倶楽部 | Trackback | Comments(0)

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