2016年 03月 20日
ちょっと待てよ

昨日の北國新聞にこんな記事が載ってました。
今日、たまたまこのマックの前を通ってきました。
この記事を見てから見物に行ったわけではありません。
『中央分離帯にお店がある』
ってことで話題になっているそうだが、
話題になる=繁盛している、ということではないはずである。
私自身、この店を見て、すぐ前を車で走ってみて思ったことは、
「考えなしの危険な存在だなぁ」
である。
金沢市内の石川県庁から白山インターを通って国道8号線と繋がるこの道は、石川県の新開発道路と言ってもいい新しく快適な道路である。
片側二車線の比較的通行速度が速い道である。
そして、この店は、中央分離帯にあるので、入るにしても出るにしても、右車線が起点なのである。
グーグルマップで見てみよう①
グーグルマップで見てみよう②
片側二車線&中央分離帯となれば、右折禁止&転回禁止が常識であり、ドライバーの多くは信号のある交差点以外では右車線を走行する車が不意にブレーキを踏んだりノコノコ合流があったりというのは想定外なはずである。
少なくとも私はそうである。
合流帯も高速道路程の幅や長さがあるわけでなし、白の実線で区切られた申し訳程度のものがあるだけで加速帯としては不十分で不案内。
店から出てきた車にしたって、左後方に注意しながら加速して合流するなどという、まるで外国で運転するかのような特殊な技能(感覚)を要求されるのである。
これは危険である。
石川県は、話題になっているので更なる出店を期待する、とコメントしているそうだが、大きな勘違いしているのではないかと心配になる。
話題になっているのは『危ないから』なのではないのか。
アメリカ式経営で没落寸前のマクドナルドが社会的に批判され続けているところに、この無謀な出店は単なる『ツッコミどころ』の追加なのではないのか。
道路を拡張して二車線化するのは、より円滑でスムーズな車の流れを生み出すためである筈で、その本来の目的に逆行する中央分離帯の出店は、行政が率先して禁止するべきだと思う。
ネットで話題=人気がある
ネットで話題=高く評価されている
ネットで話題=商品価値が上がる
という思考回路の人が県庁にいるとするなら、なんともオメデタイ人だなぁとしか言いようがない。
もし、県が今後も中央分離帯の出店を推奨し、こんな構造の商店が増えた場合、それと比例して交通事故も増えると予想する。
『楽しいはずの週末が一転、家族が乗ったワゴン車合流に失敗し大破』
なんて記事は見たくないのである。
道路の構造、信号の仕組み、事細かに設定されている道路交通法、見回りや警戒に励む警察官の皆さん、反射板や案内標識、大体的に行われる交通安全運動などは、全て『悲惨な交通事故をなくしたい』という願いが原動力だと思う。
自動車メーカーの技術開発も、事故から乗員を守ることや事故が起きない仕組みを実現させるために懸命である。
そうなった背景には、沢山の悲惨な事故があったわけで、多くの尊い命が犠牲になっているのである。
昨日の朝刊に載ったこの記事を、とても恐ろしいと思っているのは、私だけなのだろうか。
by matta_no_komeya
| 2016-03-20 18:26
| 石川ごと
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