糸魚川大火

昨夜から今日の午後まで強い南風が吹き荒れた今日、
新潟県糸魚川で140棟を焼く火災が発生した。
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火元は古い小さなラーメン店らしいが、それはもはやどうでもいい。
火災は起きる。
過失も起きる。
めったにない強風の最中、風上での出火。
それも築80年以上の古い木造家屋が多い街での出火。
これは防ぎようがなかったのかもしれない。

山中温泉でも昭和6年に似たようなシチュエーションで大火が起きている。
今の温泉街(旧町)の殆どを焼失したというのだから、糸魚川より酷い有様だったことだろう。
昭和6年では消防車の性能も数も、そして水利も今より劣っていたのは間違いなく、鉄筋コンクリートの建造物など無いに等しかっただろうから、それこそあっという間に燃え広がったに違いない。

あれから80年あまり・・・
山中温泉は火災に強くなっているのだろうか?
糸魚川と共通するのは水利の悪さである。
山中には大聖寺川が流れている。
地図で見ると街のすぐ側を流れているようにみえるけど、実際は崖の下を流れていて、そこから水を汲み上げるというのは簡単ではない。
あちこちに設置されている消火栓は頼もしい水利だけど、その元は山中浄水場である。
山中浄水場の生産能力はお世辞にも高いとは言えない。
2~3箇所から放水するならいいだろうが、10箇所、20箇所となってしまうと忽ち生産能力を超えてしまって消火栓から家庭の水道から全て枯渇してしまう。
加美谷を流れる用水も水利になるが、それもポンプで汲み上げなければならず、位置が西側の山沿いという関係で、温泉街からは遠すぎる。
防火用水という地下池が数箇所あるけれど、それは使った後は消火栓を使って充水しているので、結局は上水である。

やはり緊急時に頼りになるのは大聖寺川だろう。
だけど、あの高低差を上げきった上に、更に水圧をかけて放水するには並の装置では適わない。

そういう点で考えると、片山津の水利は素晴らしい。
すぐ横に柴山潟がある。
高低差も殆ど無いので、小型のエンジンポンプでも十分使い物になるだろう。
山代温泉は大聖寺川との高低差が山中よりないので、いささか遠いけれど水利として使うことは現実的だろうし、なにより山中にはない地下水がある。
加賀市の平地は大聖寺川の伏流水も含めて、地下水がけっこう豊富にあったりする。
すぐに使えるように整備しているなんて聞かないけれど、使わなくなった井戸があちこちに点在するのは確かである。

山中温泉でも強風は吹き荒れる。
狭い土地に家屋が密集する山中温泉は、条件さえそろえば再び大火となる可能性が高いんだと思う。
そして、そうなった場合の消火能力が不十分なのも間違いない。

よく強風の日に消防団が見回りをしているが、それは今回の糸魚川のような惨劇を起こしたくないからである。
もし火事が起きてしまっても、初期消火で鎮圧できれば拡大は防げる。
だからいつでも消火活動ができるよう、複数の隊員がポンプ車に乗って見回るのである。

今回の大火は不運が重なったんだろうな。
強風なので人はあまり外を歩かない。
午前10時という明るい時間での出火なので、炎を目視しにくく発見が遅れたのかもしれない。
幸いなことに一人の死者も出ていないらしいが、それだけは救いである。

火の用心 マッチ一本火事の元

これ、最近聞かないなぁ・・・
いい標語なんだけどなぁ・・・

 
 
 
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by matta_no_komeya | 2016-12-23 00:17 | 日本ごと | Trackback | Comments(0)

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