文化祭 感想

 意気込んで臨んだ山中温泉合同文化祭でしたが、祝日の11月3日が悪天候ということも影響したのかもしれませんが、とてもいささか人出が少なかったようです。
私自身、ここ数年の文化祭に行ってなかったってのもありましたけど、いつの間にか寂しい行事になっていたようです。
なんとなく記憶にある山中の文化祭は、正面玄関に見事な菊の鉢植えが並んで、文化会館全体を大きく使って様々な展示があって、大ホールでは民謡の発表があったり子供たちの演芸があったりして、かなり大々的で賑やかなイベントだったんです。
まあだからと言って昔は良かった的な話をしたってどうしようもありません。
江沼郡時代を知る人も年々減っていきます。
街に活力を与えてくれる若者は平成生まれが中心になりつつあります。
加賀市との合併から10年。
私自身、合併前と合併後で、何がどう変わって何がどう良くなって何がどう悪くなったのかを把握できておりません。
もう50歳にもなったのだから、もっと視野を広く持って、行政の仕組みも理解して、広く遠くを見据えて行動すべきなのでしょうけど、どうにも性格が幼稚でいけません。
ですけど、様々な行事に活気が失われてしまったことを合併のせいにはしたくないのです。
思うところはいろいろありますけど、私たち住民の意識の仕方次第である程度はなんとかなるような気がします。
そのための町づくり協議会なのでしょうし、発足間もない山中の町づくりですので、まだ住民の意識が高まりにくいのも仕方ないことかなとも思います。

そして今回の文化祭です。
出展されている方の殆どがご高齢の方でした。
若い世代の出展が本当に少ない。
子供達による俳句や陶芸がとても良かった。
菊がなくなり演芸がなくなったけど、美術館のような雰囲気のいい中での展示は好印象でした。
あとはコンテンツです。
今回私は場違い感の強いコンテンツを出展させていただきました。
来場者は少なかったようですが、注目されていたそうです。
写真に収めて帰っていかれるかたもいたと聞きました。
手応えありです。

私が取り組んだのはイラストです。
絵画でもなければ版画でもありません。
学校の美術の時間では教えないものです。
ですが、現代の日本にあって、漫画・アニメ・イラストはちゃんとした文化として定着しています。
そう、文化なんです。
文化祭は芸術祭でなくていいんです。
趣味の祭典でいいんだと思うのです。

創作は発表しなければ命は吹き込まれません。
公衆の面前に晒し、評価されたり批判されたりして初めて完成するのだと思います。

イラストや漫画を創作している人って、案外いるんじゃないでしょうか?
山中中学校のポスターを見かけましたが、どう見たってその筋の趣味人が描いてますよね。
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中学生~高校生の頃って、こういうことに打ち込める時期ではないでしょうか。
私自身も高校時代に描き込んでた経験があったればこそ、今回の出展に繋がっているわけで、もしそのころに公衆の面前に晒す勇気があったら、少しは違う人生を歩んでいたかもしれないのです。

オワコンなどと揶揄される山中温泉合同文化祭。
引きこもりがちな趣味人が勇気を試すにはちょうどいいイベントだと思います。
ミリタリージオラマ
ガンプラ
フィギュア
イラスト
漫画
粘土細工(ネンドロイド含)
自主制作映画
コスプレ
ダンス
楽器演奏
等々・・・等々・・・

つまりは『やってみた』でいいんですよ。
歌ってみた、踊ってみた、吹いてみた、描いてみた、作ってみた
ドワンゴもいいけれど、山中の文化祭がそのノリで定着したら、かなり面白いイベントになる気がします。
元々山中温泉って独創的かつ創作的な気風が強い地域なはずです。
勇気ひとつで未来は変わる。

そう思えてなりません。


今回の文化祭で、最も私の心を掴んだのがこれです。
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ラッピング用のリボンで作られた金魚です。
作者不明なんですが、これが凄く懐かしい。

私が幼少の頃、米屋の横には、エチゴストアがあり、その隣にハシモトのオバチャンって方が住んでました。
早い段階でその家はなくなり山中ツアーホテルの一部になってしまいましたので、すっかりそのことを忘れていたのですが、この金魚を見て、その家のこと、オバチャンのことを思い出しました。
家が忙しかったのか、私は頻繁にこのオバチャンの家に遊びに行っておりました。
その家にこの金魚があったんです。
蛍光灯の紐に付けてあったような壁にかけてあったような、その辺はぼんやりしているのですが間違いなくそのオバチャンの手作りの金魚が飾ってあったんです。
ですので、私はそのオバチャンのことを「おととのオバチャン」と呼んでとても懐いていたそうです。
オバチャンは私のことを「つよしさん」と呼んでくれてたそうで、幼児を相手にさん付けで呼んでくれるその心根は、今思えば恐れ多く有り難いものであります。

私が潜在的に抱いている無常感は、もしかしたらこのおととのオバチャンの影響かもしれない。
 
 
 私が大きくなる前にこの世を去られたハシモトのオバちゃん、色々とありがとうございました。
 
 
 
 
  
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by matta_no_komeya | 2016-11-04 22:53 | 山中ごと | Trackback | Comments(0)

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