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加賀温泉駅前

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不思議やなー と思います。

加賀温泉駅前の風景…
やたら高いクレーンが三機、せっせと働いています。

これ、病院作ってるんですよ。

前回の加賀市長選挙で現職が敗退したのは記憶に新しいところ。
前市長は意欲的に様々な変革を実行していましたが、どうにも市民の理解を得るのが上手ではなかったように思います。
新病院建設計画は、既存の山中温泉医療センターと加賀市中央病院の閉鎖が含まれており、山中温泉と大聖寺の多くの市民の猛反対にあいました。
それを押し切るように推進された印象が強く、反対派の感情は悪化するばかりでした。
そのタイミングでの市長選挙で現職は選ばれませんでした。
それはそのまま『既存の病院をつぷしてまで大借金までして新しい病院なんかいりませんよ』という加賀市民の声だったはずです。

ですが、建設は始まり、粛々と組み上がっています。

既に議会を通っていた案件は覆せない?
のかもしれませんが、不思議だな〜と思います。


加賀市の財政が厳しいのは今に始まったことではなく、税収と人口を増やさない限り、そう遠くない将来行き詰まってしまうでしょう。

仕事がない故に若者が流出し、高齢者だけの世帯が増えるばかり。
買い物弱者と言われるのは、移動手段に事欠くからです。
近くに子孫がいるでなし、バスは少なくタクシーに乗れるほど裕福でもなし。
そういった高齢者は医療機関の主役でもあります。
加賀温泉駅前に加賀市の病院を集約して、高齢者はどうやってそこに行くのだろう?
コミュニティーバスが毎日頻繁に周遊してくれるとかないと、とんでもない事態になりそう。
それにはまた財源が必要ですが、それはどこから捻出するのだろう?

頭のいい人達が寄ってたかって考えてくれているのでしょうから、ワテなんかがここでブツブツ言ってもしょうがないのですが、まだ作り始めていなかったのだから、注文はキャンセル可能だったんじゃないの?
天丼やめてカツ丼にするわ
ってなわけにはいかんのでしょうけど、駅前の一等地なんだから、もっと賑やかな商業施設にするとか温泉アミューズメントにするとかできないものなのかね?
箱物じゃないとお金が使えないのなら、世界レベルのコンサートホールを作って吹奏楽の全国大会を招致するとか夢があっていいと思うんだけどなぁ…
出演者も観客も泊まりで来てもらって…
なーんて妄想ぐらいさせてくださいヨ。


新しい目玉の創生って大切だと思うんですよ。
伝統は伝統として守るべきでしょうけど、山中温泉を冷めた目で見てみれば、伝統にすべき聖人を祭ることをしてこなかったんですよね。

山中座の側面には堂々と山中四聖として、行基菩薩、長谷部信連、蓮如上人、松尾芭蕉が並んでいます。

本当なら、この四聖人を盛大に祀り、感謝申し上げて町の祭りにすべきなのです。
松尾芭蕉だけが芭蕉祭というイベントに使われてますが、町の祭りと言うには程遠いです。

山中温泉最大のイベント『こいこい祭り』には、時代行列があり、小学生の女の子たちが、舞台役者バリのメイクで役になりきり、山中温泉縁起が一目でわかる素晴らしいものでした。
これが貸衣装代が150万円もかかるとかで、財政的理由で省かれてしまいました。
それ以降はあんこの抜けた大福みたいになってしまいましたが、無理やり騒いで賑やかにしている感が拭えず、だんだん痛いイベントになりつつあるように思います。
まあ時代行列廃止って時に何も反対運動も起きなかったようですから町民自体も無関心すぎました。

白山神社の秋季例大祭は元々は9月15日です。それを無理やり曲げてるのですから歪みが溜まって当然なんだと思います。

全ての行いには目的があるはずです。

こいこい祭りの目的は何なのでしょう?

駅前の新病院建設の目的は何なのでしょう?

それは商売にも言えることで、それが理念なのだと思います。
理念なき商売は継承されることなく朽ちていきます。

それが自然なんだと思います。



だから、

駅前で粛々と進んでいる建設工事を見る度に、言い知れぬ不安に襲われるのです。

病院はできてしまうのでしょう。
4年前に加賀温泉駅前にある高層の建物の中から荒廃した加賀温泉郷を見るという夢を見ましたので、それは新病院の病室から見えてしまう光景なのでしょう。

あれは怖かった…。


病院はできてしまうのでしょう。

その頃、加賀市の農業はどうなっているでしょう?
JAの変革が叫ばれていますが、加賀産の農作物にいかにして付加価値を付け、生産者の意欲を駆り立てるかが急務なのですが、JA加賀にその手腕があるかどうか…
今年、平成27年産の加賀コシヒカリを例年通りにテント市で安売りするようなら、加賀の農業は終わるでしょうね。

新幹線イヤーを利用して東京で加賀コシヒカリをバンバン売り込んでくるようなら未来は開けるかもしれません。

変革はリスクが伴いますから怖いものですが、何もしないままじり貧になる方がよほど怖いと思います。

変えるなら変える目的が、
変えないなら変えない目的が必要なんですよ。


はぁ〜
ケータイで打つ文字数じゃないな…
目がショボショボするわ(*_*)


とりとめのない記事になってしまいましたが、ワテなりに加賀の未来が心配なんですよ。

基本的にいい所なんだもの。
Commented by あさかわ at 2015-01-31 22:53 x
>痛いイベント

運営側の中にいる人(?失礼ながら、そうですよね?)がそう感じていることに驚きました。
実は私、主役は「初老」の人だけではない、鼓笛隊や時代行列や、その他神輿も主役だと思っていて…。そういう感覚の人は山中にいないのかな、と残念に思っていたんです。なんとなく「騒がない人」は何も言わずに去っている(祭りに関わらない、単に各町の本陣で酒飲んでるだけで、祭りを終える)、ような…。
かく言う私も22,23どちらかは平日ですから、祭りから遠ざかっていることが多いです。
Commented by matta_no_komeya at 2015-02-01 07:09
あさかわさま>
コメントありがとうございます。

先日コメントくださったymさまもそうでしたが、勘違いされているようですので、ちょっと訂正させてください。
私は単なる町民(市民)であって、労働者で納税者です。
家が商店だったこともあり、山中スタンプ会に加盟していて、そちらに関してはイベント部ですので運営側にいます。
ですが、他は単なる住民であり、公の立場にはありません。
同年の役員はしたりしなかったり、同窓会役員なんてのは当分回ってきません。
消防団に所属し、防犯交通推進隊に所属し、町内会の慢性役員なのは町内高齢化による自然現象。
それは奉仕であって、地域との関わりの一環であって、誰でもできることであり、休日や仕事の合間を縫って地域の何かしら役に立ちたいと思っているだけなのです。
そう思うに至ったのは、息子を授かり育てていく中で、自分たち親や家族だけでは到底子育てなどできないことに気づいたからです。
直接間接問わず、とても沢山の地域の方々のお蔭で息子が育っていけたことを実感してしまったので、それから私は豹変しました。
それまでは地域との関わりを避けて、山中温泉脱出を企む世間知らずの自己中バカでした。
まあ自己中バカは今も変わりませんが…。

まぁ、そんななので、このブログは、只の無力で気弱な一市民の呟きにすぎないのです。
疑問や愚痴、感動や妄想、
取るに足らない小市民なんだけど、それでもいろいろ感じて考えてるんですよー
ってことだけなんですよ。
私は、その他大勢の中の一人、とお分かりいただけましたでしょうか?

 
 

Commented by matta_no_komeya at 2015-02-01 07:11
――コメント続き――

さて、こいこい祭りの件ですが、あさかわさまのおっしゃる通り、初老だけがやたらクローズアップされる風潮が近年濃くなっている気がします。
まあ私も含めて山中ブロガーの多くがムン様みたいな初老フェチってことで、ブログを通してみると余計にその印象が強くなってしまうのですけどね(^_^;)

こいこい祭りは商工祭と白山神社の秋祭りを合体させたものですが、もっと広く考えれば、9月23日は医王寺で相撲大会(角力)が開催されていた日であり、7月の14~16日の三日間に行われていた総湯周辺での笠踊り(輪踊り)など、いろいろな物が合体して賑やかしく運営されることになったのだと思います。
ですので、住民と観光客が混然一体となって楽しめるよう手探りで作られたイベントというのが本質なのだと思います。
ですから鼓笛隊やブラスバンド、子供神輿に保育園神輿は立派な主役であり、子供の晴れ姿に胸を熱くする数少ない機会なのだと思います。
ですが、親記事にもあるように、『何の祭りなんだろ?』という不安というか、疑念というか、空虚な気分になってしまうんです。
これは継承すべきなのだろうか?とも考えてしまいます。

伝えるべきは成り立ちであって、毎日湧いてくれる温泉への感謝と、この街の礎を築いてくれた先人への感謝なんだと思うんですけど、それが盛り込まれていないように思うのです。
子供たちに、無暗にスマホを買い与える前に、自分たちがどのような地域に生まれ育ったのかを教えながら育んでいけたらなと思うのです。
教え育むことこそが教育なのですから。
Commented by あさかわ at 2015-02-01 14:34 x
mattaさま、商工会に関わっていたり、町会でも力を持っているのは自営業者の方、という印象を持っていて、その視点でコメントを書いたことをお伝えします。誤解もあったようで、申し訳ありません。

私にとってはこいこい祭りの「見た目」の「全盛期」は昭和50年代でした。でも今の「こいこい」も新しい主役たちが育ちつつあるのかな、と感じます。たとえば「新こいこい」、既に定着した大獅子みこしも。でも、「文化」として「新こいこい」を嫌う高齢者がいるのは何かわかる気もするんです。

そうかといって私の今の勤務地小松の「どんどん祭り」みたいに「ご近所サークル発表会」「ボス主婦軍団お遊戯発表会」「学園祭」化もどうかなーとか、いろいろ考えてしまいます。

時代行列はミニ百万石パレードっぽくて好きでしたが、「どうして廃止?」と、商工会の当時のある幹部の方に聞いた際の冷たい反応が悲しかったのを覚えています。所詮5年の女の子のお遊戯ぐらいに思ってたのかな、と。そんなこと言ったら一部の人だけのものである神輿や新こいこいだって…、と強い反感も覚えたことも。

ちょっとまとまりのない評論家的コメントでどうもすいません。

でも
Commented by あさかわ at 2015-02-01 14:49 x
(続き)
こいこい祭りの雰囲気がよりよくなってくれれば…、と願っています。

娯楽に対しての価値観の激しい変化の中ではいろいろ厳しいことも多い、とは思うのですが。

>病院

大聖寺周辺のバスが著しく減ったので、塩屋等から市民病院に通ってるご老人方はそうとう苦労していますね。キャンバスがコミュニティーバス替わりみたいです。
大聖寺ではないけど山田町に住む親類(後期高齢者)も「目悪って車運転できんようになったらどーしよ」といっていました。娘さんと一緒に暮らしてますが、一日中一緒にいれないものねー。加賀温泉駅前に出るのも歩きだと結構かかるそうで。

なんだか取り留めもなくなってしまいました。
そうだ、小松の人からも川北があこがれられるのは適度な面積の中でそれほど多くない住民数で、地の利が良いので大手の工場があるから、財政が良い、これに尽きるのでしょうね。山中はいかんせん地の利が悪いし、加賀市自体も金沢から遠いとか不利な面がありますよね。
長くなってすいません。
Commented by matta_no_komeya at 2015-02-02 14:36
あさかわさま>

コメントありがとうございます。
こいこい祭りに関してはそろそろ変革の時期なのだと思いますが、続けるにしたって変えるにしたって、それを発案して成し遂げるのは想いのパワーです。
そのパワーの源が、商魂なのか郷土愛なのか自己愛なのかでまるで違ったビジョンが描かれるのだと思います。
病院のこともそうなんですが、全てにおいて人口減少が問題の根底にあるんですよね。
何もなかった沼地に、人が集まって村ができ、町になっていったのですから、人がいなくなればまた沼地に戻るしかないのです。
江沼の地名を捨てたことが余計皮肉っぽくて・・。
by matta_no_komeya | 2015-01-30 21:36 | Trackback | Comments(6)

日々の出来事や思う事、感じた事を書き連ねてゆく自分史的徒然Weblogであります。


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