2011年 05月 05日
医王寺 甘茶まつり
5月の4日と5日、医王寺では甘茶まつりが開催です。
甘茶まつりと花まつりは同じもんであります。
古代インドのカピラ国の王子の誕生日を祝うお祭りでして、生誕祭とも降誕祭ともいいます。
本当なら4月8日なんですが、旧暦たら神社と被るたらGWたらの関係でこの日になってるみたいです。
その王子様、名前をゴータマ・シッダルタと申しまして、生まれながらにして、地位も権力も財産も満たされた生活にありながら、おごることなく、賢く優しい少年に成長するのであります。
ある日、農耕祭にゲスト参加していた時、耕されたばかりの土からイモムシが這い出てきたのを見つけました。次の瞬間、どこからともなく小鳥が飛んできて、イモムシをつまんで行ってしまいました。
かわいそうなイモムシ…と思い小鳥を見ていると、上空から鷹が襲いかかってきました。
あっという間に小鳥は鷹の餌食となりました。
『一つの命が生きていくには、他の命が犠牲になっているのだ。私が食べている野菜や肉も、元は皆生きていたのだ…』
そう気づいた王子は深く思い悩むようになりました。
それから数年後、世間知らずな王子様が一般ピープルの生活をご覧になりたいとの事で、快適安全なお城から出かけてみました。
意気揚々と出かけたのですが、早々にヨボヨボの老人に出くわしました。
お付きの者に
「あれは何か?」
と訪ねると
「あれは老人です。生きている限り、誰でも年をとり、あのような姿になるのです」
ガーン!!
その事にショックを受けた王子は城に引き返し、部屋にこもってしまいました。
別の日、違う門から出かけてみたところ、今度は重い病に悶え苦しむ人に出くわしました。
「あれは何か?」
「あれは病人です。生きている限り、誰でも病気にかかります」
ガーン!!
また引き返しました。
別の日、また違う門から出かけてみたところ、今度は死んで動かなくなった人に出くわしました。
「あれは何か?」
「あれは死人です。生きている限り、誰でも必ず死なねばなりません」
ガガーン!!
人は生まれ、老いて病んで、そして死んでゆく。
こうして、苦しみの実体を見つめ、人間として生まれてきた目的、本当の幸福とは何か?を追い求める道に踏み込む決心をされたのであります〜…
ってな具合で、シッダルタ王子は29歳で出家し、35歳で真理を悟りブッダとなられたのであります〜
ですから、仏教国の日本においで、甘茶(花)まつりは大切な行事なのであります。
手を合わす心に仏様
あの子たちにも分かる日がくる…
かなー
まー、なんにせ、甘茶はおいしいのさ☆
by matta_no_komeya
| 2011-05-05 14:08
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