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医王寺で甘茶祭り

山中温泉はお寺が多い。
栢野の大杉のところにある神社も明治政府が廃仏毀釈をやらかしたことで神社になってしまったけど、もともとは栢野寺だったそうな。
仏教伝来が1400年程昔とされていて、山中温泉開湯1300年ってのは栢野寺を開いた泰澄大師や医王寺を開いた行基菩薩がこの地に立ち寄られた頃に当てはまるんだよね。
おそらく、山中、というか加賀の地は日本の歴史上、何かとて重要な「裏」が隠されているように思えてならない。

我が家から真西に行くと、医王寺の参道ともとれる階段があります。
この季節は新緑のモミジが爆発的GREENで出迎えてくれます。
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さて、現在は真言宗高野派準別格本山国分山医王寺となっているが、行基が開いたのであれば弘法大師以前の事なのでもともとは法相宗、というか宗派にとらわれないお釈迦様の直の教えが色濃かったのではないかと思います。
まあそれはいいとして、今年も恒例となっている「甘茶まつり」が開催されました。
インドの北部、ルンビニーの花園でお釈迦様が生誕なされたとき、天地は六種に振動し、竜王が甘露の水を注ぎ、天から無数の花びらが舞い降りたとされていることから、お釈迦様の聖誕祭を花祭りといい、その祭事のひとつとして右手で天を左手で地を指差すお姿の釈迦像に甘茶(甘露の水)を注ぐことを、日本人はずっと昔からやってきたんですねー。
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おやおや、ここの誕生仏のお姿は右手の指が曲がってます。
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これでは「世の中、結局は頭だよ、頭」といってるようです。
どうやらぶつけたか落としたかで曲がってしまったそうなのですが、無理に直すと折れかねないのでそのままにしてあるそうです。
このことを「オカシイ」と指摘する参拝客はどれほどいるのでしょう・・・
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何を思い 寺に参るのか。

もっと仏事をにぎやかにやりたいねぇ・・・
by matta_no_komeya | 2010-05-05 02:03 | Trackback | Comments(0)

日々の出来事や思う事、感じた事を書き連ねてゆく自分史的徒然Weblogであります。


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